7/27は私の誕生日でした。
38回目ともなれば慣れたもんで、何か欲しいものあるかとか食べたいもんあるかとか
誕生日おめでとうとかリアルでは誰からも言われなくても平気です。・・・でもやっぱり寂しいから誕生日アッピルしたり
みたいなのをLINEで送りまくったりして「圧が強い」と言われたりしてました。
この歳だからもう他人から貰える範囲で欲しい物とか思い浮かばないですね。
何十万もする物ポンと買ってくれる大金持ちの優しい叔父さんとかもいないしね(´Д`)
むしろその存在が欲しい。
偶然なんですけど、誕生日と二件目の作業所の見学の日が被ったんです。
うーん…まぁ結果から言うと通う事にしたんです。
祭りと花火が終わって8月7日から、昼1時から4時まで半日の体験を3日間やって
その後本格的に通所する感じ。
作業は割りばしの袋詰めとか、それ位のレベルの座り作業。
午前にやったのか良い匂いがしたけど午後はおこわ作るのやってないみたいです。
見学した印象、前に行った「うわっ」てなった所よりも緩い感じがしました。
知的障害と精神障害の違いなんだろうか。
自分の状態に合わせて仕事を選択するのが楽か、決められた事を頑張ってやる方が楽か。
そうか、知的の人達は「死にたい」とかじゃないんだもんな…と思った。別の障害だなって。
そして私はこっちの方が「緩い」と感じるからコッチ側なんだろうかって。
具合が悪かったらいつでも作業休めるし帰りたければ帰れる…なんかデイケアレベルで緩いからそれが不安で
通っても居ない内からもう少し縛りがあってもいいのでは?と思ってしまった。
デイケア行くのやめたのもそういう「来ても来なくても良い」雰囲気だったからだし…。
そこで出来た友達と遊べてた頃は通ってたけど、各々作業所に行ったり就職したりで来なくなって
私も行く意味なくなっちゃったから、ここでも同じかもとか考えた。
でも行く事にはした。とりあえず。減るもんじゃないし。暑いけど施設の中は涼しいし。自転車で通えるし。
工賃は日当でなく時給制で200円前後らしい。まぁそこは端から気にしてないけど。
無いより良い。でもそんな低賃金貰ったら私は惨めな気持ちになる。
駄目だそんな風に思ったら。多分良くない。だけど本音だから。大事にしないと。
調度、偶然、誕生日が見学の日だったから。
違う日だったらその日になっていたのかも。
私は結構悩んでいた。
現実を上手く把握できてなくて悩めてすらいなかった様な気がするけどすごく苦しんでた。
夏だからソワソワして家に居られない。でも夏が終わったら?
運良くこの衝動がもって通所が続いても10月とか肌寒くなって急にやる気が無くなったら?
そしたら別に辞めたら良いのでは?今外に出たいだけなんだから今出ようよ。
嫌。嫌だ。嫌嫌嫌っ!!! 外になんか出たくない。あんなとこ行きたくない。怖い。
家だって何も楽しい事ないけど危ない事も心配もない。俄かに不安になったって見て見ぬ振りできる。
出来ないの。嘘なの。やりたいって嘘ついたの。本当は違うの。私のせいじゃないの。ごめんなさい。
私には出来ない。嫌なの。何もかも嫌。どうしたらいいかわからないの。勝手に言ったの。私じゃない。
私が誰かわからないの。皆気付いてくれないの。怖い。苦しい。お母さん。助けて。ずっと。怖いよ。
これだけ本心では『嫌だ行きたくない』と決が出ていたから。
私も「これ…行かない方が良いのでは?」と思った。決断できなかった。
「絶対無理自信ない行きたくない」を無視して、表面だけ「行きたいです(^▽^)」って言い続ける事は出来るけど
それやって大き目の失敗したことが思い出されてずっと引っかかってた。
もう耐えきれなくて母に
「私は行きたくないからね。貴女が私に『行ってくれ』と願ってね。貴女の為に行くのだからね」
と頼んだ。同時に先の失敗を話した時に妹が
「自分の目標を他人に仮託するな」
と言ったのを思い出して「やはりこんなのはオカシイんだ」と思い至って母に「もう止めよう」と言った。
見学の日取りが決まっていたのでソレが済んだら作業所関係の活動はすっぱり止めようと思っていた。
そしたら父が車と他人を巻き込んで爆発した。
私も相当ショックで落ち着かなかったけど、母は事後処理に追われてもっと放心していた。
まぁ父は元気ですぐ家に帰ってくるんだけど。
ちょっと…今まで何で悩んでたとかわけわかんなくなった。
妄想の中で生きてる私はいつも「現実は強い」と思ってたけど流石にコレは…
全部吹っ飛んだ。特に感情。忙しいのに突然フッと動かなくなる。
見学当日も結構ボーっとしてたんです。
色々見せてもらって「さぁどうする?」ってなった時も私はフリーズしてました。
何が?何を?どう?…私が決めるの?どうしたら良いの?
そんな私と、実は放心してるし事前に私から「止めたい」と聞いてるので黙している母を見て
相談員さんが「いったん持ち帰って考えますか?」と問うと
「いえ、日が空くとどんどんやる気が無くなるので今決めましょう。
こちらで体験させてください。いつ頃来たら良いですか?」
と無口だった私が突然流暢に喋ったのでなんか母含む全員がギョッとした気がしました。
嫌だった。やっぱりずっと嫌だった。見学しても「こんな所に通いたくない」と思った。
私は間違えた事を言ったのかもしれない。あの子を裏切った。例えば。ずっと味方だったのに。
私はスッキリした。
何かスッキリした。
あの子を裏切った。あの子は私の神様で、あの子は私が守らなきゃいけなかったけど
あの子の方が私より先に居て、あの子が私を作ったなら、あの子は私のお母さんかもしれない。
我儘で、意気地なしで、見栄っ張りで、傷つきやすくて、甘ったれで、寂しがり屋で、臆病者で。
私が居なきゃ生きられなかったけど、私よりずっと人間らしくて、嫌い。
私はこんな風に常日頃から「お母さんを食べたい」と思ってたから。
だからこんな事になってきっとお互いを食べ合ったんだろうと思った。
道徳とか社会、常識、責任…私を怒鳴る『お父さん』を消す為に引きこもった完璧な母体。
生まれる前の私に名前は無い。何かと一緒で誰だかわからない。全てあなたの為。
やりたくない事はやりたくないけど将来の為、より良い私の未来の為、先の事を考えられたのが大事。
私たちは必ずしも自分の本音に従わないで良い。
私はずっとそれは悪い事だと思ってた。お母さん。悪い事だから駄目だと思った。
裏切った。だけどやっと分かたれた気がする。スッキリした。
そんな風に感じた。
私はきっと正しい。でもあの子は嫌がってる。隠れてる。いつも、いつもそうだった。
あの子が泣かないようにこの社会で振舞えたらといつも思ってたけど全然上手くいかない。
だけど一緒じゃ抱きしめられない。私はあの子を探して、あの子と手を繋いで、立ち止まって話を聞く。
その為に
「ここに居るよ」
誕生日おめでとう。