「私は誰にも必要とされてないから」
「私には価値がないから」「死にたい」「消えたい」
そう思っていれば万事オッケイ。お役御免。何もしなくても良い。
私ね、もう現実逃避する必要が無くなったの。平和なの。
でも私、まだ現実逃避がしたいの。
でももうお金ないから逃避先に入場できないの。
大枚叩いて逃げた先で見た、アノキラキラが見えないなんて
もう生きてたって無駄よ。
わかるでしょう?
夏場、私は空を飛んでいた。
ストレスという攻撃でボロボロの翼がひっでー痛かったけど、
逃げて逃げて逃げたその先で私の願いが何でも叶う、他人は不可侵な領域を
頭の中に手に入れた。
私は未だにストレスを感じている。
けれどそこまで強くないからもう飛んで逃げる必要はない。
もうキラキラの世界は見えない。だから苛々して悲しい。
私はきっちり対価を支払ったことを忘れて、ただうっとりしている自分に
唾を吐きかけたいね。
キラキラなんて要らない。ストレスは少ない方がいい。わかりきっている。
私はいつも夏は飛ぶ。そして着地をミスる。
私は現在鬱になってしまった。黒い炎に焼かれているような心地の悪さ。
でもそうならそれで良い。ずっと鬱ならそれで良い。
これから冬に向けて立つべき場所さえ見つかれば良い。
まだ何となく、足場がしっくりこない。