あんの日記

不定期更新

発想の転換

あけおめことヨロ 2022

 

今日は従弟が新年のあいさつに来ました。
現在離婚調停中だそうです。
初めて両親からその事聞いたときから初めて会うので
もしかして憔悴しているのだろうかと思ってたけどすっごい元気
…というかムスッとしてる?フンスフンス(-皿-💢)してる。怒ってる。

なんか
従弟の息子がなかなか治らない病気に掛かって嫁が看病疲れでダウンしたのね。
で、従弟が仕事中にパチンコに行ってたとか人づてに聞いて
別に家庭を放ったらかして通い詰めてたとかじゃなくて気晴らし程度の事だけど
嫁の気に触って、通帳を見たらお金が減っている!
いや今家建ててるから減るやろって言いたいけどもう貴方とはやってられない離婚よ!

「結局疲れがたまって家に帰ったところを両親に囲われてるんだと思う。
 離婚したくないし相手の気持ちは見えないけど、とにかく金ばっか取られる。
 日本の法律は優しくない」

そう言った従弟はまるで自分が偉いみたいに語ってくれた。

正直痺れました。
なんだその爪の垢を煎じて飲みたいクラスの完璧な自己弁護は。
思わず聞き入る「俺の正義」…この人本気で自分は悪くないって思ってるよ。

いや悪くないんだけど。従弟が悪いんじゃなくて嫁が話し合いもなくキレて出てったし。
でも普通嫁が怒って離婚するって出て行ったら悩んだり凹んだりするでしょ?
いやそれもしたんらしいんだけどさ、悩む期間短くない?引き籠らないの?
そんで現在も自分には理解もできない解決もできない問題抱えてるのに
何でそんなにふんぞり返って親族並べて流ちょうに嫁の文句言ってんの?
嫁と子供と暮らすはずだった家に一人で住みながら友達と遊びに行ってんの?


わからない…私にはわからない。
離婚なんて、私からしたら『大失敗』なんだけど。することは無いだろうけど…。
しかも相手から意味不明な嫌われ方して、子供も金も取られて、それが長く続く。
引き籠れたとしても胃に穴開くわそんなん。
なのに何故お前はそんなに元気なんだ。何故あまり落ち込まないんだ。
「そりゃ前は落ち込んでたけど、もう時間が経ったから」
短い。復帰早すぎ。私なんて原信クビなったの2年も立ち直れないでいるのに。


何故なんだ。何故そんなにタフなんだ。
何故現在進行形で大変な状態なのにそんなちゃらんぽらんに振舞えるんだ。
…つまりお前が正義か。そうか、そうなんだな。なんてこった。素晴らしすぎた。

 

嗚呼、私よ私…やっぱり貴女は父親に習って警察官になるべきだったのよ…。
そしたら仕事を真面目にすることしか脳のない職場で浮いてて出世出来ない
交通課職員に成れたのに。
でももしそれが出来たなら、職業柄私だって自己弁護の達人になれたかも知れない。
けして褒められたもんじゃない過去をお持ちの三人(父・叔父・従弟)
何故か「自分は正しい」って胸を張っていうのは全員が警察官だからなのよ…


アンタたちの考え方私大嫌いだけど、ぶっちゃけマジで羨ましい。
何があっても結局正しい自分を保てるんだよこいつら。喉から手が出るよね。
私なんて毎日毎日敬虔に『私は間違ってる』『私は悪い』『私は駄目』『生きる価値なし』『出来損ない』『死にたい』

ってお空に祈って頭がどうにかなってるってのに。


私は悔しくなった。
昔から同い年の従弟にだけは負けたくない事が色々あった。
今となっては学歴も職歴もその他経歴とかはどうでも良いけど
誰にも肯定されずに息の吸い方もわからんなった私が必死で藻掻いて
日々を楽にしようと努力しても全く出来ない事をコイツは一言であっさりやって退ける。

「私は間違ってない」

それだけ。結局「自分は正しい」と思えばいいだけ。
それだけ、のことが私にできない。だってそう思える根拠が私には何もない。
どれだけの徳を積んだら正しい人間になれるのか。
しかし彼らの『正しい』に根拠なんてなかった。あって多分妄想だった。


でも奴らにはその思考のおかげで「自信がある」んだよ。それだけなんだ。
一体どう生きていたらそうなれるのか。
まぁまともに生きてきたらそれなりには自信付くんだろうけど。
だって私は駄目で━━あああっ駄目だどうしても自分を「駄目」だと言う!!
ずるいじゃないか!!
私が悪い私が悪い全部私が悪いって蹲っている間に
周りは「俺が正しい」って勝手に進んでいくんだぞ?
言うか言わないかの差なのに。自信なんて勝手に持てばいいのに。
私は言えない!!私が正しい私が正義だなんて言えない!!
朗々たる自己弁護も出来ない。して良いのに何故できない。


ズルいじゃないか。
なんだよそれ。私もそんな風に生きたいよ。謎の自信欲しいよ。
従弟の様に図太く賢く生きたいよ。見習いたい。

まずは自分を駄目だと思わないことから始めよう。

でも私、今もし「私は正しい」状態になれても向かうべき先が見当もつかない。
自ずと見えるのだろか。