先日参加させていただいた【町屋の記憶】という
クトゥルフ神話TRPGのセッションで割と上手くロールプレイできたので
三代の日記(手記?)風にどんなことがあったのか書いてみました。
ちなみにひよちゃんがKPなので、三笠先生(ひよちゃんのキャラ)はNPC扱いで
PLは三代(私)と九条(カミモェさん)です。
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5月16日(晴れ)
今日は三笠先生と、先生の高校時代からの友達の九条さんと旅行に行った。
行先は京都。
ちなみに一狼は統一模試があるとかで来られなかった。
当日朝までは模試を欠席して来ようとしてたけど初代に捕まってた。
先生と旅行したがってたのにちょっと可哀想。
なのでLINEに写真を沢山送ってあげようと思った。
京都には初めて行った。駅付近のビル群から離れて
町屋(古い家?)の方に行くらしかったから連れてってもらった。
今日はその町屋を一軒貸し切って(ペンション的な?)一泊するらしかった。
るるぶを見ていたら九条さんに「お寺とか行きたい?」と聞かれた。
聞かれるまで忘れていたけど、京都には歴史のある古いお寺や
国の重要文化財的なものがたくさんあるのだった。
ただるるぶの先頭ページには三角形のお菓子「八つ橋」が
ソレはもうカラフルに特集されていたので私の気持ちがもう八つ橋だった。
色んな八つ橋を買って、結局お寺には行かない事になった。
代わりに九条さんの案で焼き鳥を食べに行った。
路上で焼いててとても美味しそうだった。
小さいので食べごたえはないが日本のしょっぱあまい味付けが私は好きだ。
どうやらこれは雀らしい。中国には居ないけどたまに近所でも見かける。
今度家でも捕まえて焼いてみようと思った。
立ち寄ったカフェのオーナーが「(今日泊まる所に)作家の霊が出る」と言った。
なので私はもちろん「もう帰ろう」と思って「もう帰る」と言った。
一狼に連絡すれば秒で来るだろうから、私と変われば良い。
幽霊は駄目だ。中国のも駄目だけど日本のも駄目だ。怖すぎる。
私が頑なに帰るとごねていたら、九条さんが
「京都に出る幽霊は皆、聖沢庄之助の姿をしている」
と教えてくれた。なんと物理攻撃も通るそうだ。
そんな事で幽霊としてやっていけるのだろうか…。
それでもなお渋っていたら、九条さんが「(自分が)警察官だから大丈夫」と
言い出したので帰らなきゃいけない理由が増えてしまった。
警察は駄目だ。幽霊とは別ベクトルで駄目だ。怖すぎる。
ただ警察に逆らってはいけない。コレは絶対だ。渋々着いていく事にする。
≪九条:『信用』に成功≫
コンビニで色々買い物してから今日泊まる町屋に到着。
(アイスにチョコスプレーをかける話に夢中でねるねるねるねを買い忘れた)
外観はとても古い木造建築だけど内装は意外と綺麗だ。
先生が、最近は中だけ改装して民宿やカフェに使う家が増えているのだと
教えてくれた。
家の中を一通り見て回った。
部屋数や扉も多くなんか迷路みたいな印象を受けた。
謎の天袋を発見。謎の穴も変なくぼみも違和感のある壁も開かずの扉も。
町屋というのは皆こうなんだろうか。何かが…
そう!聖沢庄之助だ!忘れていた。
異変と、それに対する私の見解を九条さんに説明したら
真剣な顔つきで「1体見たら30体は居る」と言った。なんと…
まだ見てないけどこの家はとても怪しいので
いるとしたら天井裏か床下だろうと思った。何も見なければいいけど…
夕飯は懐石料理屋の仕出し。
2人のやり取りからして高級料理らしい。
私が未成年だから、今回も色々先生が手配してくれている。
有り難い。日本人は皆親切と聞いてたけど先生を見ていると本当だと思う。
流石一狼が懐いているだけはある。
料理は色どりが綺麗であっさりしてて美味しかった。
(油が足りないとか口が裂けても言えなかった)
お風呂上りに買ってきたアイスを皆で食べた。
九条さんの真似をして私もスーパーカップのバニラ味の上に
チョコチップスプレーをかけて食べた。
犯罪の味がした。コレはヤバい。
味もそうだけど、スプレーを一袋丸ごとかけてしまうという
なにかイケナイ事をしてる感じがすごくドキドキする。
大人の食べ方を知ってしまった…一狼に教えたくてLINEに写真を送る。
そういえば件の一狼はずっと既読スルーしている。
模試は明日もあるから初代に見張られているのかもしれない。
写真とかあまり撮らないんだけど、明日も頑張って送ってあげよう。
夜中、想像の中で何故か忍者になった聖澤庄之助達が
天井裏に潜んでいるのではないか気になりなかなか寝付けずにいたら
先生が「何か声がしない?」って起きた。
隣で九条さんが凄いいびきかいてるからか私には聞こえなかった。
≪強制聞き耳ロール全員失敗≫
皆で玄関に行くと知らない着物のおばさんが居た。
変な人には見えないけど変な事を言って怒って帰って行った。
直後玄関が開かなくなっていて、窓はよくわからないもので塗りつぶされていた。
もともとこの家は怪しい。さっきの人が何かの仕掛けを作動させたのかもしれない。
咄嗟に「くノ一かもしれない」と思った。くノ一(仮)とした。
なんとなく、家から出られなくなりそうなので手分けして家を調べることになった。
玄関にあった壺の中がとても気になったので花を引っこ抜いて中を見た。
何か居た。目が合った。…『目👀』?
何かいるっと叫んで思わず先生の方に壺を放り投げた。
吃驚してたけどそこは先生、受け取ってくれたので弁償しなくて済んだ。
≪SANチェック:0/1D3≫失敗:-2
先生が中を見ると何かは黒い石だった。
非活性状態に入ったのかもしれない。
九条さんによればコレは『バックベヤード』というロリコンの神様らしい。
成人男性二人と、私ももうロリータではないから大丈夫だろう。
また活性化した時の為に持ち歩く事に決めた。
調べる為に触ってたら壁が回転した。
よく映画とか漫画で見る忍者の出入り口だ。
絶対あるとは思っていたけど本当にあるなんて、やはりここは忍者屋敷かも。
扉でぐるぐる回ってみたら眩暈がして変なものが見えた。
けど先生たちも見えたという。忍者の使う幻覚とかかもしれない。
何処かに忍んでいるのだろうか…。
和室の窓から坪庭が見えた。
石灯籠に怪しげな火が灯っていたのでみんなで庭に降りる。
途端、火はまるで意思を持っているかのように消えた。
なんとなく『バックベヤード』を置いてみた。
しっくり来たので「ここに置いて行くべき」と思った。
別れを告げ、和室に戻るとソレはさっきの火に包まれていた。
軽くなったポケットが寂しかった。
二階でまた全員が眩暈に襲われた。幻覚を見る。
私の手が空けている…コレは『天気の子』のアレだ!
つまり私は天気の巫女になってしまったから力を使うと消えてしまうのだ!
と説明したら全員が同じものをみたらしい。気のせいだった。
≪SANチェック失敗0/1D3≫失敗:-1
でも直後第六感で壁の奥に隠し部屋を見つけたから
あながち巫女なのかもしれない。
扉に手が届かないので九条さんに台になってもらって開けていたら
先生が梯子を持ってきてくれた。
ついでに明りのない部屋に降りられるように縄も用意してくれた。
「流石、目の付け所がシャープだね!」と笑う九条さんは
さっき四つん這いになった時手首を捻ったらしくずっとさすっていた。
≪九条:ファンブルによりダメージ≫
真っ暗な部屋には鏡があるだけだった。
鏡には女の人が映っていた。
鏡には女の人が映っていた?
・・・なんで?
なんで鏡に女の人が映る?
聖澤庄之助は?物理攻撃の通る聖澤庄之助…忍者の…30体の…
≪SANチェック:0/1D3≫失敗:-3
「九条さんのウソツキ!!」
気が付くと私は怒鳴り散らしていた。
ウソツキ、と何度も怒鳴りながら私は思った。
知っていた。聖澤庄之助の幽霊も、忍者も、本当は居ないって。
私を怖がらせないための優しい嘘だって。
幽霊を怖がらない為に自分についた嘘だって。
気が付くと私は自分の胸板を揉んでいた。
先生達は心配そうに私を見つめながら二人とも胸板が痒いのか胸を掻いていた。
私は物足りなさを覚えた。大きくて温かくて柔らかいモノが何故今ここにないのか。
しばらく2人の胸筋が憎たらしくなった。
先生を盾にして隠し扉から二階に上がったらまた幽霊が居た。
「该死的!您所需要的只是一支手枪!
如果我现在拥有枪支、我只需一枪就可以将枪支送回世界!
没有人能击败领先者、无论是忍者还是幽灵!该死的!」
私はもう恐怖の臨界点を突破していて、
先生をひっつかんで中国語で何かをまくしたてていた。
先生が可哀想なものを見る目(間違ってはいない)で撫でてくれた。
≪SANチェック:0/1D3≫失敗:-3
忍者と和解した。やはり忍者だった。そして良い忍者だった。
姿が空けていたので幽霊と勘違いしたが、やはりそれは忍術で
握手を求めたら返してくれた。触れる、という事はやはり忍者だった。
忍者が案内してくれる間、九条さんに「忍者はまだいるのか」
と聞いたら「専門学校があってそこで修業するんだけど
その施設が何処に在るのか何をしているのか皆知らない」
と言っていた。先生にも「銃で撃てるか」と聞いたら、少し考えて
「忍者は光の速さで動くから普通に撃っても当たらないけど
『乱れ撃ち』という特殊な技で撃てば当たる」(*シノビガミの設定)と言っていた。
忍者は強い。(確信)
私が銃を持っていても勝てる気がしない。忍者は…怖い。
玄関に行くと私たちを閉じ込めたくノ一が来ていた。
忍者が古い手鏡を渡すと何やら映像が映っていた。
ソレを見たくノ一が泣いていた。表情から怒気がなくなっている。
きっと改心したのだろうと思っ「今いい所だからっ💧」九条さんに
口をふさがれた。私は何か言いかけたらしい。
夜が明けて、くノ一と忍者が去って行った。
あの忍者もきっとくノ一の罠に嵌っていたのだろう。同志だったのだ。
何かとても感動したので今の感情を表現したくなった。
両手を胸の前で組んで忍術のポーズ
「どろんっ」
と叫んだ。
忍者は強い。
多分夜中に鳴り続ける興奮した私からのLINEの通知を切ってるだろう一狼に
帰ったら教えてあげたいと思う。
そしていつか悪い忍者と相見えることがあれば
私は『乱れ撃ち』で戦わなければならない。
帰ったら早速特訓だ。
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イラストの方が途中で力尽きましたが、三代視点の冒険記だとこんな感じです💦
是非他のキャラ視点の冒険記も読んでみたいですね!
同じものなのに全く別の視点で見てて笑えそう…(*´艸`*)
というか忍者設定を自分に課して崩壊して復活させてたのは多分三代だけです(笑)
三代は幽霊とか死ぬほど苦手な設定なんです。(でもホラーゲームは平気)
ソレをKPに伝え忘れてて
「どうしようこのシナリオ幽霊が出るんだけど…」
とKPが逆に困っていたので
「モノ本を見てSAN値が減るまでは忍者や忍術だと思いこもう」
という感じになりました。
(六代も幽霊怖いけど、強がりだし信じてないとか言って帰ろうとはしない。
けどホントに出たら滅茶苦茶ビビる。でもわけわからん忍者よりは幽霊を信じるタイプ)
ちなみに三代は中国人で日本に住み始めて二年くらい、
学校と家の仕事とゲームしかしてないんで日本の事はあまりよく知りません。
(家が違法な商売をしているので『警察』関係の人には逆らえない)
流石に忍者や侍はもういないって知ってるし、
そこまで好きってわけでもない存在だったけど
今回の事(大体九条さんのせい)で「忍者は居る」と確信して
忍者に対してかなり畏怖の念を抱くようになりました。
忍者になりたいとは思ってないけど
いつか対等に戦えるようになるために日々心を燃やしています(笑)
セッション楽しかったのでまたトンでも三代を演らせてもらいたいです!!
ホンワカ四代もドジっ子ロール楽しかったけど、転んだ記憶しかないし
設定だと若干サイコなのに演ってみると割と常識人寄りだったので
冒険記としては地味なんだよね(;・∀・)