私は悪くない

私は悪くない。私は悪くない。私は悪くない。私は悪くない。私は悪くない。私は悪くない。私は悪くない。私は悪くない。私は悪くない。私は悪くない。私は悪くない。私は悪くない。私は悪くない。私は悪くない。私は悪くない。私は悪くない。私は悪くない。私は悪くない。私は

今日は仕事で失敗をしてしまいました。
お酒の缶を多く打ってしまって、怒ったお客が
「店長だせ」と電話してきたそうです。
それを聞いた私はとりあえずチーフに謝罪と
お叱りをもらって、電話応対して宥めてくれた人にも
謝りに行ってお叱りを受けました。
なんかもうフラフラになって帰ろうとしてたら
電話の人(いつもは厳しい)が
「元気出せ～、ふぁいと～！」
と言って励ましてくれたので、何とも言えない表情で
私は応えました。

私は発達障害のせいか、不注意、ミスが人より倍も多くて
(間違えた回数は毎日数字でわかる。皆一桁なのに
私だけ３０とか、チーフに『ダントツです』と言われる)
忙しいと頭が真っ白になるし、ほんの３メートル先の
カウンターの混雑状況もわからないくらい視野が狭いし
普段書ける漢字も売り場では全く思いだせなくなるし
とにかく７年働いといてなんだけど
この仕事向いてない。

７年前、初めて発達障害の自助グループに顔出した時
皆年下なのに学生以外の子は皆バイトしてた。
私はニートだったから「コレは沽券にかかわる！」と
思って新装開店した今の職場に電話を掛けた。
(＊千と千尋の『ここで働かせてくださいっ』位の気持ち)
グロサリーの仕事がしたかったのに
『もう埋まってて、レジしか空いてないんですけど…』
と言われて、後に引けない私は
『じゃあレジで良いですっ』
と言ってしまって現在に至る。

閑話休題。
今日失敗したって話ね。
私はもうずっと「私は悪くない!!」って言い続けてる。
失敗をしたのは私で、迷惑をかけたのも私。

悪いか悪くないかで言えば１０割私が悪い。
だけどちゃんと謝りに行って、形だけでも反省をしたし
それで良くね？…と思うんだけど、何故か鳴り響く

『私は悪くない!!!』

うるさいよ。このうすのろ。
なんで自分が悪いってこと素直に認められないの？

だってアイツ!!アイツ私に直接言えばいいのに
わざわざ家に帰ってから電話で上司に言いやがった!!
それに酒の一本や二本どうってことない
人間が小さいアイツが悪い!!私はアイツが帰るまで
心配して待ってた!!様子がおかしかったから
私に文句を言いに来るかもと思って見てた!!
でも結局来なかったし、カウンターに直接言いにも
行かなかったから私は「間違わなかったのだ」と思った!!
なのに！どうして！わざわざ！あとから！言うのか！！
死ねばいいのに!!あんな意地の悪い奴は死んで良い!!

納得いかない。私が、この完璧な私が怒られるなんて!!
白いブラウスに墨汁をかけられた気分だ。
酷い…被害者は私だ!!
アイツは自分の罪の重さを考えなければならないんだ!!
謝れ!!私に謝罪しろ!!不快にさせてごめんなさいと!!
土下座しろ!!首を吊れ!!切腹しろ!!

・・・凄い怒ってる？悲しい？怖がってる？
私には自分がどうしてずっとこういう状態でいるのかが
わからないのです。
もう良いじゃないですか。
失敗は誰にでもあるし、誰もそこまで責めてないし。
大体家にまで仕事の失敗とか持ってこないでくださいよ。
私は家でやりたいことがあるんです。

…じゃあ言ってあげましょう。

「そうだね、貴女は何も悪くないよ。
　理不尽に怒られて可哀想だったね」

どうですか、満足できますか？
例えばお母さんの胸に抱かれて、この言葉を聞いたとき
貴女はやっと自分を肯定できますよね。
それってつまり守ってたんですか？自分を。
自己肯定感が薄いから。
自分を「屑」にしてしまわない様に否定から守って
だから『私は悪くない!!』って一滴の墨も許さない様に
牙をむいてたんですか？

それほどまでして守る価値ありますか？
私にはよくわからないけど、作業がしたいです。
もう終わったことです。もう誰も貴方を否定してない。
だからもう喚かないでください。