あんの日記

不定期更新

脱兎

ここ最近は雪が降る日もあるけど妙に暖かかったりする日もあって

徐々に春めいてきましたのでずっとブログを書きたいと思っていました。

駄目でした。

Twitterなら例えば「ああああああああああ」でもポスト出来るから

言いたい事が無くても使えたんだけど。

 

 

言いたいこといっぱいありました。春だし。

でも冬と比べて多すぎて文字にできませんでした。

今の自分の心情を表現するために文字を組み立てて文章に…

なんて出来ない情報の量と熱量が私を苛むのでした。

真っ白いブログ制作用の画面に向かう度に強迫観念?というか吐き気とめまい

文字に出来ない気持ちが口から出そうになって「私は──」と書き始められませんでした。

 

文字にならないなら勿論言葉にもならない。

でも春めいて熱量、エネルギーが溜れば誰かと話したくなってくる。

けれど何を話したらいいかどうやって話したらいいかわからない。

こんなクラッカー🎉みたいな爆弾💣みたいな状態で誰かと話したら

絶対失敗するって怖くて、話したくても話せなくてフラストレーションを溜めました。

しかし私は臆病者なので「大丈夫」と思わないものに手は出しません。

話したい。怖くて無理。辛い…。

3月はそれだけでした。木の芽時って奴です。

 

 

私の中にはもうたくさんアウトプットしたいものがあるのでインプットが辛く

暇な時間をYouTubeやゲームで潰せなくてお酒ばかり飲んで誤魔化してました。

そんな事より何かがしたい。誰かと語り合いたい、何かを作りたい、歌いたい、絵を描きたい

何でも良いから私を表現したい。

そんな衝動に焦げておりました。

 

けれど実行する事は出来ませんでした。

毎日自己表現を試みようとして怖気づく自分に『弱虫』『腰抜け』と罵倒しました。

そして追いつめられた私は切っ先をお酒でぼやかすくらいしかできませんでした。

やりたくて、出来なくて、ジレンマでした。

苦しくて怖くて悔しくて、でも衝動は収まらなくて、私のもしくは私の空気私のスペース

どんどん少なく狭くなっていってどうしたら良いのかわからなくなりました。

干からびて窒息して圧縮されて大変目まぐるしくて忙しない。

何が起こっているのかいつもわからないけど大体春はこんな感じです。

冬じゃなくなったから温かい布団やフワフワな夢や優しい幻の中で生きられなくなっているんじゃないかしら。

確かに、良い事なんて無かった代わりに夢はたんと優しかったから、別れが寂しいですね。

 

 

で、言葉を作れないんだから自己表現も出来ないです。

「はじめに言葉ありき」って奴です。

言葉を使わない創作も作り手の頭の中では言葉が飛び交っていると思います。

しかもかなり饒舌に情熱を語ってる可能性が高いです。

と、今日気が付きました。

遅い。でももしかしたらずっとわかってたけど言葉にならなかったのかもしれません。

 

私は酷くつまらない人間ですがしかし敢えてそう悲観するという事は面白かった時も多分あるのです。

我思う故になんとか。思う事が自我なのか。色々あって5年ほど経つが今我は何を思うのか。

本当に、何にも思わなかった。

自分でもあっけにとられるほどに私はずっと何も思わなかった。

頭を使わなかった。考えなかった。だから何もわからなかった。知らなかった。

そんな私は怯えている弱くて無知で無力で無害な生き物

わからないという事は私の思考と行動をどんどん妨害したけどそれで平穏だった。

多分相当ショックで、私自身がもう傷つきたくなくてわからなくなる事を望んでた。

自然の流れだと言えなくもない。

 

 

折角で、作業所にも通い出してるだから、私はわからないといけないと思う。

私は思わないといけない。何か。何でも良い。

桜が咲くのが楽しみだとか、姪っ子に会いたいとか、面白い映画を見たとか。

私の意見。私の心を通して見たイデアのこと。錆びていく様に赤いとか踵がしびれる様に苦いとか。

私はどう感じたか。

 

しかし私なんていない。私は私の存在を疑っているから。ずっと。

今話してる『私』なんか高機能留守番電話絶対アポ取らせない受付だと思ってる。

だからさ。だからね。もっと私は頑張らないといけないと思ったのです。

うるせぇ黙れ私は私だそこをどけ!!

って胸を張らないといけない。

何も出来なくてそんな自分が嫌いで価値を見出せなくて「関係ない」って逃げてちゃいけない。

人間として足りなくてもせめて自分であることくらいは堂々として無いといけない。

私は私でないといけない。命に示しがつかないから。命はおもちゃじゃない。

今までずっと違うと思ってたから傷つけたり消そうとしたりして遊んでた。

けど命は私なの。

私はそんな事すら未だよくわからないままで過ごそうと思ってる。

責任逃れしたいと思ってる。二度と、誰からも、傷つけられない、完璧な自分でありたいと思ってる。

 

 

痛い。ひっでぇ痛い。引き裂かれていくようで。

頭掴まれて無理やりグロ画像見せられてるみたいな気分。

現実はグロイ。見たくない。でも見なきゃ。私は見たいと思ってる。と思う。

遠い。まだ遠い。兎の白い足が見える。追えば逃げる。知らない振りをする。

そして私は踊る。なりふり構わず。

アレは臆病だけど好奇心が強い。捕まった事もわからないくらい慎重に。

檻には入れない。逃げられても仕方ない。私が面白くないのが悪い。

たった一人、自分に対してだけで構わないから私は魅力的であるべきなんだ。