あんの日記

不定期更新

温故知新

ということで、腹をくくった私は9時頃起きて10時に公園に行きました。
家に帰りたい!!!外は怖い!!!
誰かが私の悪口を言っているような気がする!!!
(実はマジで言われていたのだけどこれは私直接関係ないので割愛)
まあそれはそうと缶コーヒーを買ってどんぐり拾って東屋で飲みました。
徒歩3分の公園なので、とりあえず30分は居ようと思ってじっとしてました。
前日の雨で足元がびちゃびちゃです。


どうして自分はこうなんだろう?
子供のころは誰よりも立派なお利巧さんだったのに
社会でやっていけない人間になっちゃった。悲しいな。
再就職したってまた追い出されるんだろうな。
せめて出来るだけ長く勤めさせてくれるところが良いな。
でも働きたくないな。家に篭っていたいな。
家のどこが良いってこともないんだけど。
楽しくはないけど辛いことからすぐ逃げられるからかな。
薬飲んで眠ればいいし。


30分経った。帰ろうかな…帰ってどうするんだろう?何もしたいことがないな。
このまま私が消えてくれないかな…それはないな。
86㎏あったら火をつけて燃やすのにだってかなりの燃料がいるしな。
目の前の土手を何人かの人がジョギングしてるけど、
私も火葬したいなら少し減らさないとだな。
まずはウォーキングだろうか。

 


…ウォーキングといえば、妖精だったころの私はよく5時間くらい歩いてたっけ。
リュック背負ってイヤホンつけて遠くのビデオ屋まで2時間かけて歩いて
ブックオフで古本漁って、また2時間かけて帰ってくる様な事をずっとしてた。
あの頃は相当暇で、家に居たくなくて、体力も余ってて、憂鬱を振り払うみたいに
ただひたすら前に進んでいたかったんだろうな。


それに一人で音楽を聴きながら歩いてると楽しかったから好きだったんだ。
頭の中でオリキャラ達が素敵な衣装で大きなステージで歓声を浴びて歌いだす
そんな空想の世界にVRもびっくりな位にどっぷりハマることができたから。
周りなんかもう何も気にならないけど、私の足は歩いてるから
たまにつられて踊っちゃってよろけて危ないの(笑)
バイト始めても空想癖は続いてて、帰りの自転車の時はずっと空想の中にいるし
(行きはバイトが嫌で余裕がない💧)
空想が楽しいとつい家に帰りたくなくてわざと遠回りして近所ぐるぐる回ってた。


雪が降って通勤に一時間掛かっても、別に苦じゃなかった。
歩いているときの方が世界は濃密になる。
それにみんな厚着してマフラーして帽子かぶって傘さしてるから
(・∀・)ニヤニヤしててもバレない安心感が+されるし。
『送ってあげるよ!』って合唱団のメンバーさんが親切に言ってくれた時も
『歩くの大好きなんで大丈夫です(^▽^)』って言って変な顔されたことあったな💧
だって本当に、特に合唱の後なんて最高に空想は楽しかったから。
私は歩いている間中ずっと空想の中で天上の歌声を持つお姫様だったり
最強の勇者だったり伝説の魔法使いでいられたから。


最近はあまり空想をしなくなくなった。
バイト辞める一年位前から、歩いてても何も見えなかった。
『私ももう中年だし、少女の様な空想は見えなくなっていくものなのかな』
って思ってた。私も人として普通に年を取るのだろうと。
確かにつまんないけど、別に人生がつまんなくても
仕事はあるし、お金には困っていないし、友達もいるし、暇つぶしもできていたし
とりあえず生きてくのには困らなかった。
どうしてもダメな時は酒飲んでクダまくすべも身に付いてたしね(笑)

 

何もないんだよ、妖精の君。20の私。
私また何もなくなっちゃった。
何も持ってない代わりに自由だった君は、

頭の中まじフェアリーだったんだね。
成人しててソレは正直ヤベー奴だよ。
でも私は痛々しい君を思い出して、また君みたいになりたいと思った。
本当に藁にも縋る思いだよ。


多分私にはまだ妖精の血が流れてて頭の中を魔法の粉で一杯にしてないと
人の世界で生きていくのが辛いんだろうか?とも思うし。
20歳の私も本物の妖精の訳がないんだけど
妖精みたいに生きる方法を体張って経験して学んでいた。
しかも辛かっただろうに、私を殺さずにここまで残してくれた。


 妖精になれなかった君に感謝する。


『頭大丈夫か?』って思うけど他でもない自分の記憶だから信じるしかないね。
私の正しい生き方は私しかわからない。
多くの人と違っていても、その頭のオカシイ私に生きてほしいと願う
酔狂な人たちは、誰も私の奇行を止められない。(私は止めるかも…)

 

私は寂しい。誰にも愛されていない。
みんなと同じことを考えたりしないから。
みんな安心できるものしか愛さない。
私が不安なんじゃないの。
私こそが不安本体なの。